この世で何ぜ幸せを求めてはいけないのか?
宇宙は1つなる無限生命体である。完全完璧な平安な永遠なる世界である。永遠なる世界の中に存在しながら幸せを求めようとしている。キリストが云われている。「得ようとするものは奪われる」すべて持っていると。
宇宙の中の万象万物は1つなる生命の現われであり、完全なる生命が様々な形態を現わしている。初めから完全であり、幸せなのである。
何故幸せを求めようとしてしまうのか?1つなる生命の現象をあると思う自我の心が分離感を生み、消え行く現象をあると信じ、生老病死の諸行無常の変化の止まない現象に囚われてしまう為に不安、恐怖、悩みを抱えてしまう。
この分離感が消え行く現象を維持しようとし、争いを引き起こす。この分離感の中で幸せになろうとしてもなることはできない。現象界の中では平和になることも絶対にない。現象の仮相の自分から本来の実在の我に戻らなければ平和になることはない。平和は1人、1人の裡にある。宇宙は初めから平和なのである。平和を壊しておいて平和になろうとするのが人間である。
現象界で国々が争いを起こしているように見えるが、1人、1人の心の現われであり、国は人間1人、1人の集合体が国になっているだけである。
地球の中で地球のバランスを崩しているのは誰でもない、万物の霊長たる仮相の人間である。
地球の汚れは人間の心の汚れであり、現象界に生きようとする為に起きる現象である。