人間はトランジスタ回路である。
人間は内なる中心、中なる心からエネルギーが引き出されてくる。外からは入ってこない。すべて内からである。トランジスタも一方方向からである。鍛錬とは肉体を鍛錬するのではなく、肉体を通してエネルギーを入れることである。エネルギーは貯めてはおけない。内なるエネルギーを如何に肉体を通して現すかである。筋肉に力があるのではない。筋肉を鍛えて力を出すのではない。受けて流すのである。肥田式が中心力と云っているのは全ての中心からエネルギーが湧き上がっている。無限大に。中心バランスが生命であり、力であり、知恵である。筋肉を幾ら付けても力は生まれない。力を出す場合、量ではなく、質の筋肉が必要になる。上半身筋肉を付け、力を得ようとしても筋肉の量を付ければ付けるほど上半身の筋肉が固くなり、自由性を失う。中心バランスを失う。
肉体美を見せるならともかく、力を出そうとする場合は筋肉を「伸ばせばバターの如く、縮めれば鋼鉄の如くの筋肉」質の筋肉が必要になる。力は利動力で入ってくる。中心力10、部分力9の割合で使うと絶対に身体を痛めることはないと肥田先生は云っておられる。
すべての力が内にある。「敵は本能寺にあり」です。
キリストが言われるように「得ようとするものは奪われる」この言葉は自分の中にあるのに外に求めるなということを云っている。すべては誰もが持っているのです。外に求めるから自縛するのです。ポケットに永遠なる生命エネルギーがあるのに気づかないだけである。肥田先生が特別ではないのです。崇めててることではないのです。あなた自身に肥田先生と同じものを引き出す力があるということです。何故?宇宙は1つの生命体であるということです。幾ら肥田先生の物まねしても力はつきません。自分の中からしか引き出すことはできないのですから。自分の肥田式、中心力を引き出すこと以外できないのです。
すべて自分の中にあるのです。「得ようとするものは奪われる」自信を持って自分の井戸から汲み出してください。無限大の汲めど汲めない無尽蔵の宇宙力を・・・。