2022年3月29日火曜日

でんでん太鼓と肥田式強健術


 エネルギーは言葉成りき 初めに言葉ありき

肥田式の型は機械的に身体の中心に宿る生命エネルギーを引き出そうとする鍛錬である。
それには身体の使い方を理解する必要がある。
身体を使う時、でんでん太鼓のように使って行く。下半身の力によって上半身を弓のように使い、利動力で上半身を動かして行く。「伸ばせばバターの如く、縮めば鋼鉄の如く」と云われているのは宇宙の利動力を引き出す為である。
三骨軽打法という中枢神経への刺激を鍛錬の最初と最後に行っているが、これもでんでん太鼓のように身体を使うことでより効果的に中枢神経を刺激することができる。筋肉も量ではなく、質の良い筋肉が要求される。昔は身体という字を躬という字を使っていた。利動力とは宇宙の無限生命エネルギーであり、知恵である。力は外にはない。内なる力はこの宇宙生命エネルギーのことである。この力は意識力によって引き出される。この力が肉体を通して現れる。鍛錬をして肉体が力強く動いていると思ってしまうが、実際にはエネルギーが肉体を動かしている。心が肉体を動かしている。心と肉体は別々ではない。1つである。裏と表の関係である。2つで1つである。エネルギーを顕す為にエネルギーが肉体が作っている。肥田先生がダイヤモンドの宮殿と云われるのはエネルギーによって造られたエネルギーの住処なのです。宇宙は1つなる生命体である。聖書に書かれている「すべてのすべてありてあるもの」は1つなるエネルギーである。この言葉はモーゼの映画「十戒」の最後に出てくる言葉でもある。
心が素直になることでより大きなエネルギーは引き込まれる。純真なる心は学びに最も大切なものである。自分の心が学びの結果を決めてしまう。「誠」という字には肥田先生の純真さが込めれれている。