宇宙の本源本質は中性である。1つなる無限大の生命体である。すべてのすべてありてあるものは1つなる生命体である。自分は存在しないのである。無我なのである。これが本当の自分なのである。
宇宙は1つの生命体であり、見えるものは見えない生命の化身、現象である。
この現象は生命の表現媒体として顕れている。2つで一つなのである。色心不二である。
この現象が自分として自分を騙しているのである。現象はすぐに変化してしまう諸行無常の世界である。現象は何故顕れているのかというと見えない生命を表現する為に現象として顕れているのである。
この現象を自分として錯覚してしまうと生老病死の四苦に囚われ、諸行無常の四苦に持て遊ばれてしまう。この見えるものに囚われると諸行無常の仮相界から抜け出すことはできなくなる。生きている内の成仏できなければ死んでは成仏できないと云われている諸因である。
この世で自分を持ってはいけないのである。無我が本当の我であり、観自在、無碍自在の我が本当の我に気づいて行く場所が仮相界である。本宿に戻る為の仮相界であることに気づくための場所である。消え行く世界でお金を儲けに生まれて来ているのではないのである。
気づいたものから本宿に戻って行く世界である。