肥田式は本当の我に気づく鍛錬である。
肥田式は人間の形の中にある中心を通して中なる心、本当の我に気づく鍛錬である。身体の中心を機械的に見つめ中心なるエネルギーが我であることに気づく鍛錬である。自然界は作用、反作用に力が働いている。この反作用のエネルギーを引き込み、肉体を動かして行く。動かしているのは反作用のエネルギーであり、自分が動かしているのではないことに気づいて行く。グライダー、ヨットのように向かい風をエネルギーに変えて行く。
鳥たちも上昇気流を捉えて動いている。自然界は中性に戻そうとするエネルギーを使って動かされている。人間も肉体の裡には意識というエネルギーが内在されている。このエネルギーを肉体を使って引き出して行く。このエネルギーは無限大である。幾ら使っても減らないエネルギーであり、地球上に生息している生物はこの中性エネルギーを使っている。
人間が息しているのもこのエネルギーである。すべての万物はこ゚の1つなる生命エネルギーによって現象化され、生かされている。1つなる生命エネルギーが我であり、すべての万象万物はこのエネルギーによって生かされている。形、現象は現わす器であり、器、形が自分ではなく、こ゚の中性生命エネルギーが本当の我であることに気づいて行く。動かしているものは肉体ではなく、肉体に宿る中性エネルギーである。人間と云う個人は存在は何処にも存在しない。宇宙内すべて1つなる中性なる無限エネルギーであり、この中で万象万物は現象化している。このエネルギーがなければ万象万物は現象化できない。見えているものはすべて現象である。人間も初めから存在はしていない。造られたものである。造られたものは必ず造り主がいる。それが中性生命エネルギーであり、神であり、仏であり、天照大神である。これが本当の我である。造り主が神なら造られたものも神である。神とは中性生命エネルギー、光のことである。神様が別にいる訳ではない。我は神の子であり、神の器であると肥田先生も云われている。