2021年12月3日金曜日

人間バッテリー

宇宙は中性バランスで永遠の生命体を成している。宇宙の中にある「すべてのすべてありてあるもの」はこのバランスの中で生かされている。このバランスが見えない生命であり、バイブレイションを下げ、現わしている。宇宙の中にある万象万物はこの法則の中で現象化し生命をバランスを崩さず守り、生命を維持している。見えるものは現象であり、変化して止まないが、生命は永遠である。生命が人間の形を現わしている。人間はこの消えゆく現象に囚われ生きようとする。無くなるものを保持しようとして不安、恐怖、死を抱え込む。お釈迦様はこの生老病死の四苦を解き明かし、「宇宙即我」ということに気づき、見えるものは見えないものの現われであることを悟られた。色心不二である。お釈迦様が解明されたこの原因、結果の法則を日常で確認し、自分は見えない生命、空が自分であることを理解するためにこの世がある。仮の宿である。 この見える現象界で行われていることは、ないものをあると思い、結果で生きようとして自縛している。今の医療業界を見てもどんどん病人が増えている。医療が発達するということは病人が少なることであることは小学生でもわかることが、対処療法で原因を直そうとしない為に起きる現象である。政治を見ても結果で結果を直そうとする為、お金がかかるだけである。世界経済はこれが理解できない為に自滅の道を進んでいる。この経済システムが間違いであることに気づく為のメッセージである。完全な中に居りながら不調和を起こしているだけである。ではどうすればできるのか?これは難しい問題ではない。原因を直せば結果は修正できる。原因とは何か?人間の心である。21世紀は人に頼りながら生きる乞食的な物乞いの生き方では生きられない。1人、1人が本来の自分に目覚めて生きる。これが地球の波動を上げ、天変地異を繰り返さない唯一の方法である。1人、1人の意識が変われば争いは無くなる。争いは波動が低い為に起こる現象であり、アンバランスが問題を引き起こす。豊かさとはバランスのことであり、中心バランス、中なる心、中心である。このバランスが生命である。肥田式は機械的に中心をつくる鍛錬であるが、形のあるものはすべて中心がある。中心がバランスであり、中心が形を維持している。 中心バランスが人間の求める豊かさである。形ある人間は誰でも持っている。人間はすでにバランスの取れたバッテリーである。完全なバッテリーを自分でバランスを崩し、使えなくして問題を引き起こしているだけに過ぎない。これを戻せば肥田先生の云われる「天寵無限」である。無限なるエネルギーが無制限で無料で入ってくるという事を肥田先生は実践し、教えてくれている。真理を学ぶのに特別な修行は必要ない。お金もかからない。何故ーー?。真理は外ではなく自分の中であり、自分自身が真理であり、日常が真理なのだから。日常での身口意が真理の実践になる。知識では波動を上げることはできない。実践あるのみである。
この無限大のエネルギーを使わずして生きるものは「米を抱いて餓死するが如し」とまで肥田先生は云われている。これが人類救済の唯一の方法である。外に生きるのではなく裡に生きることが21世紀の生き方である。

  

2021年12月1日水曜日

強い人間とは

 肥田先生はこの世で始末の悪い人間は「地位もいらない、名誉もいらない、お金もいらない、命もいらない人間であると」。人間は自分を強くするために外から色々なスキルを学び対処する。何故、逆に自分を捨てると強くなれるのか?人間と思う心が生老病死という四苦を持ってしまう。この四苦は本来は存在しない。見えるものに囚われて勝手に人間が作った枠である。この自我という枠が本当の自分を苦しめている。本当の力を使えなくしている。本当の自分は全知全能の自分であり、すべて1つなる力であり、その力はすべての人間の裡に秘めているということである。見える物はすべて現象であり、実在していない。現象を見破り、自分を捨てる時、本当の実在の自分が現れる。宇宙の全知全能の力が働く。力は内から出てくる。すべてを持っている。人間は自分があると思ってしまう為に間違いを起こす。囚われとは人が枠の中にいる状態を現わす。仕事でプライドを持つ。日本語ではブライドのことを自負心と云う。自分に負けると書く。自分があると思う心が欲に囚われてしまう。自分は存在しない。現象である。現象は心の現れである。日本語は真理を現わす言葉であり、見えない真理を現わす言葉である。本当の自分に気づく。本心は人間の中心に宿っている。
今まで幸せを外に求めてきたが、本当の幸せは裡にある。無尽蔵の幸せが裡に秘めているということに少しづつ気づき始めてきている。青い鳥です。得ようとするものは奪われる。すでに持っている幸せに気づく。それが中心力である。バランスである。愛である。空であると。


2021年11月19日金曜日

自我という砦を取り崩す

 囚われという字は人が「枠の中」という字になる。人間は本来は観自在、無碍自在なのだけれども外の現われて常に変化して止まない現象を見てそれをあると思い違いをしている。それに生きようとして迷い、不安、恐怖を抱き、生老病死の四苦に悩まされ、自縛して生きる。これは本来の自分に気づく為の試練であるが、大海の消えゆく泡に持て遊ばれていることに気づかない。気づくまで持て遊ばれる。これは自分で作った枠であり、人が作ったものではない。その中でそれが当たり前のように疑いもなく生きている。こ゚の枠というのは自分で作りだした固定観念である。このような枠は一切ないのに。こうしなければならないと枠の中で勝手に思っている。常に変化して止まない中に常識はない。常識とは変化しないものの中にある。見えるものは常に変化して止まない、諸行無常の世界。こ゚の世界は自分が勝手にあると思っている世界である。この自我という意識は自分で気づかない限り外すことができない。自分が自分で作った制約の枠。外は制約、内は自由。自分の中に無限大の無料の生きるエネルギーがあるのにそれを使わずして外から自分のエネルギーを得ようとする。全てがあるのに外を見るが故、ないと思っているだけに過ぎない。無限大の無料のエネルギーを引き出す能力が人間1人、1人の中に宿っている。外から得るものは知識であって知恵ではない。

中心力

第3次世界大戦の為に書かれたと云われている宇宙倫理の書。書かれている内容は中心のことである。何故中心なのか?偏りのない心、すべてが1つであること。永遠であること。絶対調和バランス。中性。争いのない世界。宇宙はこの中性バランス。プロフェクトバランスで成り立っている。武道の中でも使われている言葉に「握れば点、開けば無窮」この言葉も宇宙を現わしている。其処には無限の生命が宿っており、フリーエネルギーである。宇宙の中に存在しているものはすべて永遠なる生命が様々な形態に宿り、生命活動をしている。万象万物はこの永遠なる生命体の中に生きている生命体である。何故、人間は万物の霊長と云われながら、同じ人間同士で争い、人間が生きて行く上で大切な自然界のバランスを壊し、自らの首を絞めている。宇宙は中性バランスで成り立っているため、バランスが崩れると元に戻される。「投げかけたものが戻る」この戻りを人間は天災と呼び、人間がバランスを壊していることに気づかない。現象界はすべてメッセージである。病気もアンバランスのメッセージである。見えるものは見えないものの現われ。原因結果の法則が働いている。これによって気づき修正する為に結果がある。今、起きている戦争、争いごとはすべて結果次元の低波動の現われであり、これを修正するには1人、1人が自分の波動を上げることで可能になる。お金はかからない。意識レベルが低い為に起きる現象である。現象を直すには現象を直しても直らない。原因である1人、1人の意識レベルを上げる以外にはない。肥田先生はこのことを伝えたかったのではないかと思っております。中心力は宇宙生命力である。


2021年11月18日木曜日

肥田式は生命を活かす型なり。

 肥田先生は細胞の新陳代謝に目をつけ、カヤ棒と云われた身体を超人にまで昇華させられた。
肥田先生から何を学ぶべきなのか?肥田先生は真善美のことを云われている。真善美とは生命のことである。中心力が生命であり、その現れたものが真善美である。身体の中心を取ることで生命力が引き出せることを肥田先生は気づいておられた。その生命力は外から得るものではなく、裡から引き出すものであることに。すべての型が中心力を引き出す為の動きの型になっている。
「中心の鉄扉を開かずして生涯を終わるものは米を抱いて餓死するが如し」と云われている。人間がこの中心力を使わずして生きることは生きている価値がないということをおっしゃっている。それだけ肥田先生は真剣に自分に向き合って生きていたということです。肥田式強健術は生命を生かす型、生命が肉体を動かしていることに気づく型を西洋の運動と東洋の丹田とを組み合わせ造られ肉体を改造された。肥田式強健術の型は生命を生かす為の型であるということである。

健康ということは肉体中心であるが、生命が中心であれば肉体には囚われない、物への囚われが無くなり本当の自分、無我で生きることができる。観自在、無碍自在の本来の我を自由自在に生きる。本来何事にも囚われないで空に生きる事を悟る。三蔵法師の孫悟空である。
肥田先生のメッセージは一人一人は素晴らしい生命力を持っており、外に求めず、原点に返り、内なる生命力を使い、自ら持っている生命力を使って生きなさいということであることだと思っております。
生命力を引き出す強健術は形を真似ても身には付かない。必死の気を使って初めて使えるものであり、肥田式の型は至ってシンプルです。真理は単純です。知識で解っていても使わなければ宝の持ち腐れです。あなたはこの世にお金儲けに生まれて来られたのですか?それとも自分を探しに生まれて来られのですか?


2021年11月16日火曜日

幸せに生まれているのに何故外に幸せを求めるのか?

現象界での幸せの求め方は小さい内から知識を 学び、良い教育を受け、良い大学に入り、良い会社に入り、沢山のお金を取り、豊かに生活をしようと思っている。
一生懸命働き、マイホームを買い、良い車を買い、体に良い健康なものを食べ、病気になったら有名なお医者さんにかかる。がんになっても大丈夫なように生命保険に入る。
果たしてこれが豊かな生き方なのだろうか?
宇宙は最初から完全バランスの永遠なる生命体である。その中に万象万物は存在している。初めから完全なのである。初めから幸せなのである。無いと思っているだけである。
何故それに気づかなくなってしまったのか?人間は万物の霊長と云われている。万物は霊である。気体である。気体の循環で、山の木々から水蒸気が上がり雲になって行く。それが雪になり、霰になるようなもので人間はこの水蒸気のようなものである。形は消えて元に戻る。
この人間という形に囚われて生き、生老病死に囚われ、諸行無常の世界の中で幸せを求めようとしているが、本当の幸せは求められない。本当の幸せはすでに持っている。幸せの青い鳥はいつでも内にいる。
お茶の中の利休の言葉に次のように書かれております。「家居の結構、食事の珍味を楽しみとするは俗世のことなり、家ハもらぬほど、食事は飢えぬほどにてたる事也」と。
この世を、俗世、仮の宿、浮世と云われている。本宿があるということです。

2021年11月14日日曜日

何故、斜腹筋が大切なのか?

肥田先生は斜腹筋により中心力を引き出し、床の根太をぶち抜いた。斜腹筋は息づかい、声を出す時にも大切な筋肉であります。声にバイブレーションをかける時、斜腹筋を使う。腹をつくるとはこの斜腹筋を自由に使えるようにする為でもある。腹は作るのではなくつくられてくるのです。
腹に力を入れてしまうと動くことができない。腹は腰でつくって行く。肥田式で云われている腰腹同量という意味は動きの中で中心から力が抜けないようにする。これが健康の秘訣であり、人生を活かす秘訣です。
腰腹同量、中心バランスを取ることでエネルギーが満ちてくる。エネルギーは外から入ってくるのではなく内から満ちてくる。鍛錬の中で椅子運動法を積極的に取り入れているのは肥田先生が軍隊で仕事をする時、休まずに仕事をしなければならない状態の中ででより良く、脳を活性化させ、仕事が効率よくする為に椅子運動法をつくられた。現代人もデスクワークが多い為、腹に力が入らないで仕事をしていると能力も出ないし、血流が鈍り疲れてしまう。多いに活用されると良いと思います。実験済みの運動法ですので確かなものです。椅子運動法は肥田式の本の中に掲載されておりますので興味がある方は覗いて見て下さい。
日常の中で腹に力が入っているといつも心がウキウキしてくる。歩く時も腰腹同量で歩く。この腰腹同量の動きが斜腹筋の動きなのです。人間の動きは4つの動きから成り立っている。この動きは全て下半身リードで動かす。腰腹同量で動かす。中心力10,部分力9の動きになる。真理は単純なものである。この動きしかないのである。色々な動きの基本ベースが斜腹筋なのです。
腰腹同量で歩く時、歩きながら健康になっているのです。特別な事をしなくても良いのです。身体の使い方を知っていれば、能力も引き出せるし、治し方も自然とわかってきます。
健康は外から持ってくるのではなく、内からエネルギーを引き出す。中心力は外にはない。内にある。