2021年11月18日木曜日

肥田式は生命を活かす型なり。

 肥田先生は細胞の新陳代謝に目をつけ、カヤ棒と云われた身体を超人にまで昇華させられた。
肥田先生から何を学ぶべきなのか?肥田先生は真善美のことを云われている。真善美とは生命のことである。中心力が生命であり、その現れたものが真善美である。身体の中心を取ることで生命力が引き出せることを肥田先生は気づいておられた。その生命力は外から得るものではなく、裡から引き出すものであることに。すべての型が中心力を引き出す為の動きの型になっている。
「中心の鉄扉を開かずして生涯を終わるものは米を抱いて餓死するが如し」と云われている。人間がこの中心力を使わずして生きることは生きている価値がないということをおっしゃっている。それだけ肥田先生は真剣に自分に向き合って生きていたということです。肥田式強健術は生命を生かす型、生命が肉体を動かしていることに気づく型を西洋の運動と東洋の丹田とを組み合わせ造られ肉体を改造された。肥田式強健術の型は生命を生かす為の型であるということである。

健康ということは肉体中心であるが、生命が中心であれば肉体には囚われない、物への囚われが無くなり本当の自分、無我で生きることができる。観自在、無碍自在の本来の我を自由自在に生きる。本来何事にも囚われないで空に生きる事を悟る。三蔵法師の孫悟空である。
肥田先生のメッセージは一人一人は素晴らしい生命力を持っており、外に求めず、原点に返り、内なる生命力を使い、自ら持っている生命力を使って生きなさいということであることだと思っております。
生命力を引き出す強健術は形を真似ても身には付かない。必死の気を使って初めて使えるものであり、肥田式の型は至ってシンプルです。真理は単純です。知識で解っていても使わなければ宝の持ち腐れです。あなたはこの世にお金儲けに生まれて来られたのですか?それとも自分を探しに生まれて来られのですか?