秦の始皇帝は徐福に命じて東方の国、日本に不老不死の仙薬を探しに来られたと逸話があります。肥田先生は著書の中で「秦の始皇帝は不老不死の仙薬が自分の中にあることに気づかなかった」と云われている。
肥田先生は宇宙が中性バランスで成り立っていることに気づかれておられた。こ゚の中性バランスが生命であり、中心バランスが生命エネルギーであることを。肥田先生は光りという言葉を使われる。光はエネルギーであり、気であり、気はこ゚のバランスから生まれるエネルギーであり、宇宙はこのプロフェクトバランス、絶対バランスの中に成り立っている。永遠なる生命体であることを理解されていた。肥田式強健術の中にある「天真療法」は絶対安静が基本である。犬、猫の動物も調子が悪くなるとジーっとしてバランスを取り、エネルギーチャージをしている。人間も夜寝るのはエネルギーチャージである。病気は気の病と書きますが、気エネルギーが不足している状態を指している。エネルギーは入れるのではなく、バランスを取ることでエネルギーが入ってくる。
人類は宇宙の絶対バランスの中いることに気づかず、バランスを崩してエネルギーが不足し病気になっていることに気づかない。人間が生きる為には「土、水、火、風」が無ければ生物は生きることができない。この4つの基本ベースのことを芸事でも四天王と呼んで使っている。
人類は農薬で土を汚し、水を汚し、空気を汚し、人間が生きるすべを自ら汚していることに気づかず、自然界は中性バランスであり、元に戻そうとして台風、地震を起こしていることに気づかず、それを災害、天災と呼んでいる。地球は幾度となく繰り返されている天変地異、これは高度の文明が発達することにより、地球のバランスを失ってしまう為に起きる。これを防ぐことは一人一人の意識を変えることで防ぐことが可能になる。すべては中心バランス。最初からこの永遠の生命の中に居るのに気づかない人類。不老不死の永遠なる生命の中に居ることに気づかない人間。人間は永遠の生命であるのに気づかず、敢えて有限の諸行無常の現象の中で脱皮できずに生老病死の四苦に囚われて生きている。