中心力が我なり
宇宙にはたった1つの生命体があるのみ。すべてが1つなる生命体である。無限生命体である。その中に万象万物は無限生命によって具現されている。宇宙は無限生命体であり、永遠である。永遠なる中にあるものはすべて永遠である。人間も永遠なる生命体の中に存在している。よって人間も永遠であるということになる。
何故、人間は有限であると思ってしまうのか?それは形を見るからである。形は現象であり、常に変化して止まない質料である。この見えるものをあると思う心が人間には死があると勘違いをさせている。お釈迦様が色心不二と真理を示されているが、この真理を理解されていない為に生老病死の四苦に未だに惑わされ続けている。
人間は1つなる生命の現われであり、宇宙生命体であるということである。永遠なる生命体であるということである。
1つなる生命とは陰陽の法則であり、中心バランスである。これが永遠なる生命体の根源である。これを神と云い、仏と云い、天照大神と云っている。形あるものの中には必ず中心がある。この中心なるエネルギーが形を現象化させている。これが形を造っている。これが現象を現わしているものである。人間の形は現象、それを現わしている中心力が我である。
我の本性は姿、形ではなく、中心なる生命エネルギーが我である。生命エネルギーは宇宙には1つしかない。万象万物は1つなる宇宙生命体の化身である。宇宙生命体が我である。すべてが宇宙生命体のなかの細胞体である。見えるものをあると信じる心が無限生命の中に居ながら有限なる現象に囚われ、惑わされてしまっているだけである。
1つしかないものを2つに分け、見えるものをあると見てしまうことでエデンの園から追放されてしまう。自分で自分を追放している。エデンの園は自分の内にあり、いつでも帰れるのである。エデンの園は中なる心、中心である。これが我である。