全ては1つなる原点からの現象である。
見えるものはすべて見えない1つなる生命体の現象であり、すべて消え行く存在、変化して止まないものが自然界である。1つなる生命、神によって操られている自然界。中心バランスによって生かされている。この中心バランスがなければ万物は現象化されない。現象化されている諸行無常の現象界。この現象界、仮相界に殆どの人間は滞在している。人間は万物の霊長と云われている。宇宙は1つなる霊体である。日本語には気に対する言葉が多い。日常で使う言葉に気象と云う言葉がある。天気予報は気の状態を見て行く。現象を見て行く。低気圧になると雨が降り、雪が降り、雹が降る。すべて1つなる気の変化である。
人間はこの現象をあると信じてしまい、この見える変化に惑わされ、振り回され生きている。
現象は1つなる生命の変化であり、形は消えても変化するだけであり、無くなるわけではない。本来の我は現象の自分ではなく、現わしているものが本来のものある。
人間は現象の見える我ではなく、見えない現わしている本質が我である。
不安、悩みが起こるのは不完全な状態であることである為に起きる現象。バランスを崩す為に起こる。宇宙は元々完全であり、完全の中に生まれている。こ゚の完全なるバランスを崩しているのは外でもない。自分自身である。
1つなる生命現象の現われをあると思う心が永遠なる生命の中に居ながら、有限なる生き方を自ら選び、生老病死の四苦の中で、諸行無常の中の変化の中の仮相界に生きてしまっている。
現象界の意識から生命意識への切り替えをしなければならない。宇宙は意識界であり、想念は実現の母の世界である。