中心力10、部分力9とは
肥田式強健術は心身強健術とも云う。
宇宙は1つなる生命体であり、宇宙は陰陽のバランス生命体である。すべてはこ゚の法則に基づいて永遠なる生命体が維持されている。こ゚のたった1つの法則に基づいている。これが真理である。
肥田式は肉体鍛錬法ではなく、心と肉体を一体として使う鍛錬法である。
力は筋肉を付けて力を生み出す方法ではなく、中心バランスを取る時、宇宙の力、知恵を使うことができる。人間は宇宙の子、神の子であり、神の器である。
すべての力は誰もが持っているのである。
この力を引き出すには心身が一体にならなければ引き出すことができない。
力は外にはない。力は裡から引き出す。その力、知恵を肉体を通して現わす。
心身が1体になるには心(神)と肉体が1つになるには自分を消して行かなければならない。
肥田先生はこのことを「必死の気」という言葉を使っている。無私、無我になることで引き出すことができる。中心力10、部分力9ということは心が主体で肉体は従で使うということである。
中心力10、部分力9ということは上半身と下半身の使い方で下半身は力を造る所、上半身は力を使う所という意味でもある。上半身は弓のように使うことで遠心力を使う。遠心力とは遠い心の力と書く。見えない神の力である。人間は見える現象、現象を操っているのは見えない心である。自分が姿、形の見える人間と思ってしまうと心のエネルギーを使うことはできない。
必死の気という事は無我という事である。 人間を捨てた時に宇宙の無限大のエネルギーが使える。無我で宇宙力を使えるという事は人間という姿、形は表現媒体であるという事である。
中心力10、部分9という意味は肥田先生は必死の気、無私、無我の事の事をおっしゃっていると思います。中心力が我であるということになる。