心身強健術の意味
肥田式強健術は心身強健術である。
一般的に肉体を鍛錬することで、身体の能力を高めようとするが、肥田式強健術は心身を共に鍛え、能力を引き出そうとするものである。
肥田式強健術の中に八大要件というものがある。これは肉体と心を共に鍛える内容である。肉体は心によって動かされてしまう。宇宙は陰陽の法則で動いている。バランスでエネルギーが初めて使える。肉体だけを鍛えてもエネルギーは引き込むことはできない。肉体だけを鍛錬するとバランスを失う為、肉体を痛めてしまう。
肉体は何の為に存在するのか?自分の為に使い、自分の能力を高め、自分がより良く生きる為に使うのではない。宇宙の無限大のエネルギーを地上界に降ろし、地球の波動を上げる為に肉体は作られている。地球波動が上がれば争いはなくなる。
目に見えるものは現象である。形であり、外観である。実際にあるものは外観の中身である。中身がなければ外観は現れることはない。中心なるもの、中なる心がなければ外観の形が現れることはない。肉体は中心なる心、エネルギーがなければ肉体は使うことはできない。
心身は1つであり、肉体は現れている結果、心は現象を現わしている原因。2つで1つである。肉体と心は別々のものではない。現れている肉体は心、エネルギーによって肉体は作られ、現れている。中心なるエネルギーにより肉体は動かされているのである。肉体は初めからあったのではない、作られたものである。心、中なる心によって、エネルギーによって造られたものである。形はエネルギーと質料のバランスによって肉体は現れている。肉体はエネルギーを現わす媒体であり、肉体は人間が人生を生きる為にあるのではない。