2022年7月3日日曜日

実在と現象

 

実在と現象

殆どの人が見えるものが実在していると思っている。実在は永遠という意味である。消えてしまうものは実在していない。現象である。
見えるものはすべて消えてしまう。見えるものに本物、実在しているものはないということになる。
人間も消えてしまう。実在はしていないということになる。宇宙は1つなる生命であり、見えるものが見えなくなっても形が変化するだけでなくなることはない。すべては1つである。人間は形がなくなることを悲しむが実際にはなくならない。元に帰るだけである。氷が水蒸気になるだけである。人間は見えるものに囚われ、この中で縛られてしまっている。見えるものは結果であり、結果の見えるものはそれを現わす原因が必ず存在する。
宇宙は1つなる原因があるだけであり、結果は様々な現象を現わしている。1つなる神が多神を造る。八百万の神は1つなる原因の現われである。人間は様々な現象に振りまわされ、現象に生きてしまっている。現象は仮の宿である。この波動の低い見える現象界から本来の自分の高波動の我に戻らなけれなならない。本来の我は見えない実在なのである。見えるものは仮相界、見えるものは波動が低い為に見えるだけである。
現象というのは字の如く、現れた形と書く。宇宙は永遠なる世界であり、現象界は死の世界である。すべては1つなる生命であり、その現象が見える姿、形を現わしている。現象は消えても本質はなくならない。なくならないのだから 人間は葬式はしなくてよい。お釈迦さんは自分の肉体をガンジス川に流しなさいと云っている。本来の自分は肉体ではないと云っている。死なないのに何故悲しむの?宇宙は永遠である。死なない世界の中に人間は存在しているに見えるものに囚われ波動を上げることができない人類である。これはリーダーが行なうのではない。1人、1人が行なうものである。自分で自分の本宿に帰るだけである。