実相と仮相。現象は仮相である。消え行く存在であり、偽物である。本物ではないということである。
今まで見える現象を自分と見て生きて来た。
原因結果の法則である。結果は現象であり、これを自分と信じて生きて来た。それが間違いだと気づかされた。死ぬのは当り前と思ってきたが、永遠なる世界の中に居て有限なるものはない。有限だと思っていたのは自我という迷妄であることが理解できた。
宇宙生命は1つの永遠なる生命体であり、その中で生命活動をしているということなのであった。1つの中に爭いはない。1つの生命なのだから。
現象は波動が低い為に現象として顕れるが、波動が高ければ現象として顕れることはない。
自分が波動を下げてしまった為に生老病死に巻き込まれていたのである。生老病死は仮相界の現象の出来事であり、波動が上ればこのような現象に囚われることはなくなる。
今まで現象界に生きて来てしまったが、本来の成すべきことを果し、昇天して行かなければならない。現象の仮相に惑わされず、本来成すべきことを成さなければならない。