宇宙は1つなる生命体であり、1つなる生命の中に2つは存在しない。現象は1つなるものの顕れで2つで1つである。
原因である実在しているものは見えないが、現象は結果として見える。象(カタチ)あるものはすべて仮相である。1つの生命の顕われになる。
人間には自由意志があり、何でも自由にできるため、この現象を我であることを疑わない。
宇宙は永遠なる生命体である。永遠なる生命の中に居て有限なるものはないことに人間は気づかなければならない。宇宙の永遠なる生命の世界に有限なる人間の生き方は存在しないのである。
キリストも「この世で富めるものはラクダが針の穴を通るが如し」と云われている。
現象に生きると本来の空の我に戻れなくなると。
現象は見えるが故に、触れるが故に実在しているものと錯覚してしまう。
この人間という迷妄からの脱却が人類の最大の課題である。物質文明が発達すればする程、本質に気づかなくなる。