現象とは形が顕れると書く。現れたものには必ず顕すものがあるということになる。
宇宙は1つなる無形無双の生命エネルギーであり、姿、形はない。見えない空エネルギーである。
空には現象の生も死もない。
原因世界、すべての現象の生命界は空である。現象は空が現象化しているだけで、姿、形は存在しない。
現象界だけを見れば生老病死があるように見えるが、生老病死は生命によって現象化されているだけで質料が変化しているだけで、現象が生きているのではなく、現象を顕している空が生きているのである。
人間は人間が亡くなると葬式をするが、生命が質料を纏っているだけなのである。
生命は何かの媒体がなければ顕すことができないのです。現象は生命が現象化しているのであって、現象が生きているのではないのである。現象は生命を顕すための衣装にしかすぎないのである。本来の空は不生不滅、不増不減なる永遠なる生命体である。
死なない生命を形だけを見て葬式をしている人間は偽りの世界に生きる仮相の住人である。
すべての根源は生命エネルギー、神、仏である。神様、仏様がいるのではない。空エネルギーが神、仏なのである。見えるものはすべて偶像である。この世界から抜け出すための現象界なのである。