コートを脱がそうとする北風と太陽の童話であるが、この童話は現象から見る童話ではないのである。
北風とは自我の心、太陽は良心である。
外なる現象がコートであるが、このコートは自分で身に付けた邪心であり、この邪心を取り除く為に風で吹き飛ばそうとすると余計にコートをしっかりと離さない。脱がすには暖めれば自らコートを脱ぐように自分の邪念は内なる太陽の光を強くすることで、邪念は起きなくなる。中心は太陽であり。意識を中心に集めることで邪念は消えて行く。
邪念は実在しないもので、自分が造る心なのである。
宇宙は1つなる太陽、1つなる心が実在しているだけである。現象は1つなる生命の顕われであり、1つなのである。これを現象があると思う心が邪念、自我の心である。
分離感が造る心が善悪の木の実である。
人類の善悪の心の克服を神は気長に待ち続けている。
善とは神であり、神は人なり、人は神なりである。人類は神の分け御霊なる神そのものなのである。