孫悟空という寓話がある。悟りとは空であるということである。
宇宙は1つなる見えない生命体。こ゚の生命体が宇宙の本源本質である。生命の根源である。
この中に万象万物は生命の化身として生命により顕されている。悟らなくても初めから悟っているのである。すべて空からすべての現象は顕れている。これから悟ろうとしても悟れない。元の我に帰ることである。悟っている中に生まれていながら、悟りを目指すのは滑稽である。
難行苦行悟りにあらずである。宇宙は無我であり、1つであり。無限生命であり、人間はその中の現象であり、実在はしていない。得ようとするものは奪われる。悟りの中に居て悟ろうとしても悟ることはできない。空ということを知る、理解する。そのものに同化する。
宇宙は初めから永遠なる生命体であり、空なのである。我も初めから空なのである。
神の中に居て神を探しても見つからない。
一番の問題は人間が実在しているという錯覚から離れることにある。この現象界は仮の宿、俗世、浮世と呼ばれている幻想の世界である。幻想界から波動の高い実租の世界を見ることはできない。